薬王堂気まぐれ通信使№832  2021-11-26~27
Yakuoudo Capricious Communications Satellite

11月26日(金)から27日(土)の二日間、植物観察会をしてきましたので報告を兼ね記録してみましょう。

26日(元宇品島)

午後1時過ぎに元宇品の国有林を探索することとなり元宇品港公園に集合しました。
全国薬学系の植物好きの学者や関係者が集まって観察会をしました。
元宇品は戦前、高射砲が設置された陸軍管轄下であったことで今でも多くの自然が残っています。


宇品港


コロナ禍の影響で3年ぶりに実現となりましたが皆さん興味深く観察されていましたので案内役としてうれしく思いました。
道順で気が付いた植物を載せてみましょう。

ピラカンサス
ナンテン
昔のゴミ箱
イノコズチ
ツワブキ
マメカミツレ
イタビカズラ
イヌカタヒバ
イワヒメワラビ
ホソバカナワラビ
ジャノヒゲ
イワガネソウ  葉裏
アリドオシ
マンリョウ
イズセンリョウ
ベニシダ
フモトシダ
トラノオシダ
イワガネゼンマイ  葉裏
コクラン
ヤブミョウガ
ナガバヤブソテツ
セリ
センリョウ
ホシダ
テイカカズラ
クロキ(枝先の断面)
ヤブニッケイ
ムクノキ
ヤブラン
アベマキ
シロダモ
モチノキ
ヒサカキ
フユイチゴ
カクレミノ
ハイノキ
センリョウ
アラカシ
ツブラジイ
ヤマフジ
タイミンタチバナ
カラオケマイク  群生
サカキ
ヤブツバキ
シャシャンボ
クサギ
イヌビワ
フジ
ナワシログミ
ヒトツバ
シシヒトツバ
タブノキ
アキグミ
マサキ   マサキの実の比較
ヤクシソウ
トベラ
カワラヨモギ
メリケンカルカヤ
ヒトモトススキ
セトノジギク
オオアブラギリ
トキワツユクサ
ハゼノキ
クスドイゲ

その他いろいろ・・・


皆で記念撮影 (元宇品灯台下にて)

たいへん楽しい一日でした。
明日は皆さんと宮島で観察会をいたします。


27日(宮島)


朝8時に広島駅で予約しておいた13人分の昼食を取りに行きました。
すると入口の方で大きな声が聞こえてきました。
関先生です。
45年前に広島に帰り関先生から植物のことを教わってきました。
声をかけました
自分:「今日はどちらにお出かけですか?」
関先生:「阿多田島まで・・!」
阿多田島と我々の行く宮島とは目と鼻の先です。
関先生は雨男と言われていますので今日の天候が気にかかります。
8時6分発の岩国行きに乗車し宮島を目指しました。
9時10分に宮島桟橋の集合場所に到着、昨日の皆様はお揃いでした。
今日の指導をしてくださるのは広島大学・宮島自然植物実験所の坪田博美先生です。
ということで皆様と宮島の植生を見て歩いたというわけです。
宮島で目についた植物を載せてみましょう。

アセビ
ヒサカキ
イヌガシ
スノキ
シキミ
シロダモ
ネズミモチ
ヤマモモ
イタビカズラ
カヤ(実)
アカマツ
ホウロクイチゴ
クスノキ
ミミズバイ
コシダ
ネジキ
カンコノキ
クロマツ
ミヤマガマズミ
シリブカガシ
ウリハダカエデ  
クロキ

宮島の五重塔と千畳閣

ヌルデ
アラカシ
ハゼノキ
ヒメハシゴシダ
ヤマウルシ
コガクウツギ
クリ
マンリョウ
クリ
モミ  
ヤブムラサキ
タラノキ
サルスベリ
ヒメイタビ
コシアブラ
キョウチクトウ
サルトリイバラ
オガタマノキ
タカノツメ
カナメモチ
ムラサキシキブ
ソヨゴ
ウラジロ
リョウブ


イロハモミジ


カギカズラ
タマミズキ
カゴノキ  
シロバイ(落実)
ヒメヤマツツジ

その他いろいろ・・

※瀬戸内海の島とあって昨日(元宇品)と同じ植物も目立ちます。
紅葉谷ロープウエイ乗車口での混み具合はひどくなく11時には全員乗車することができました。
宮島の自然林と島々が散らばる瀬戸内海のパノラマを見ることが出来ました。


正面の小島は小黒神島、左は能美島


ロープウエイを下りてしばらく歩きます。
1913年にドイツの植物学者=エングラー博士は宮島を訪れ島の植生を見て絶賛したと言われています。
西から雲ってきました。
獅子岩に帰ってきて内海を見下ろす展望台の東屋で昼食にしました。
案の定、関先生の行かれた阿多田島方面から黒雲が迫り雨風が強くなってきました。
その後一瞬、青空が広がります。


皆で記念撮影  (獅子岩展望台にて)



いい観察会でしたね。
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